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アルプスの少女ハイジ②

第4話「もうひとりの家族」
この回には、子供たちに強烈な印象を残してきた
〝ヨーゼフが蝸牛をペロリと食べるシーン〟があります。

カタツムリをペロリ前


物語のあらすじ。

山の牧場で天候急変。風が吹き、雲が流れ、辺りも暗くなり、
急いでヤギを集め、岩棚まで避難するハイジとペーター。
岩棚までもう少しのところで雨が降り出し、落雷で近くの木が炎上。
初めて経験する自然の猛威に泣き出すハイジ。

雷に脅えるハイジ


やがて嵐が去った後、親から逸れた雛鳥(ピッチー)を、
ハイジが保護する…



2才の娘にとっては、この起こりの時点で十分お腹いっぱいの内容。
娘なりに風雨といった天候の概念、
自然の厳しさを理解しようとしているのか、
毎回食い入るようにこのシーンを見つめています。


ハイジは弱ったピッチーを山小屋へ連れ帰ります。
木の食器に藁を敷き詰め寝床を拵え、
山小屋の周辺で捕らえた餌となる虫、ミミズ、
まだ動く蜥蜴の尻尾等をピッチーに与え世話をします。

ピッチーにエサ


この時、蝸牛を見つけてピッチーの餌となるかどうか
思案中のハイジの目の前にヨーゼフが現れ、
蝸牛をペロリと食べてしまうエピソードも挿入されます。

カタツムリをペロリ中 カタツムリをペロリ後



このシーンはラストへの伏線ともなるシーン。
それ以上に生き物が生き物を食べるといった
リアリズムを象徴するエピソードを挿入した作者に、
思わず敬意を表したくなります。


このような現実的なシーンを積み重ねていく事によって、
大人でさえ、アルムの山での生活(ハイジやペーターが経験する事)
に魅せられていってしまいます。


「アルプスの少女ハイジ」特徴、
一番にリアリティーの追求が挙げられると思いますが
アニメーションにとってもっとも重要なファクター、
子供たちに夢を与える部分もリアルさを壊さない範囲で、
キッチリ鏤めてあるのが素晴らしい。


例を挙げれば思いつくだけでも、
〝屋根裏部屋で干し草を集めて作ったベッドに、
ふんわ~りとハイジが空を舞いながらシーツを敷くシーン〟
〝ペーターがヤギの足元に寝転がって、直接ヤギの乳を飲むシーン〟
〝すごい勢いでアルムの山をかけまわるハイジとペーター〟


物語のあらすじに戻ります。

ハイジはピッチーがヨーゼフに食べられないかと心配しつつも、
ヨーゼフの上って来れない屋根裏部屋にピッチーを残し、虫捕りに。
暫くして屋根裏から落ちるピッチー。そこへヨーゼフ。
『ワン!ワン!』ヨーゼフが吠えるのをききつけ、
慌てて小屋へかけ戻るハイジ。
そこにはピッチーを追いかけるヨーゼフの姿。
『ヨーゼフ!! ピッチーを食べてはだめ!!』

ピッチーを追いかけるヨーゼフ

物語はいよいよ佳境。
 (バックには不安をかきたてるような音楽)
ハイジは食べられる前にピッチーを捕まえようと懸命。
けれどもピッチーは逃げ回り、あわや竈の火の中。
その時です。ヨーゼフが “ふわり” とジャンプ一閃。
パクりとピッチーを。

ピッチーをくわえるヨーゼフ

『ああっ!食べちゃった!! ヨーゼフのバカバカバカ!!』
泣きながらヨーゼフを責めるハイジ。

ヨーゼフを責めるハイジ

ところがヨーゼフが “ふわぁ” と口を開くと、
ピッチーの嬉しそうな鳴声。

口の中のピッチー

そして優しく舌を使ってピッチーを床へ。
ヨーゼフはピッチーを食べたのではなく、助けてあげたのです。



娘はこのシーンが好きで何度も『もっかい!』を連発。
やはり、ハラハラした後にホッとする展開は、子供にとっては鉄板。


そして終わりのナレーションが入る。

ハイジは日頃無愛想なヨーゼフが、
本当は優しく利口な犬である事が分かりました。
山小屋で暮らすハイジとおじいさんにとって、
ヨーゼフはもうひとりの家族だったのです。

ヨーゼフに感謝するハイジ



最後まで観ると、上質のミステリー小説を読んだ気分になります。
冒頭、タイトル「もうひとりの家族」と一緒に(ミステリーの文法通り)
何気にさりげなく、ヨーゼフのシーンから始まり、
2才の娘がお腹いっぱいになる程の、リアリティあふれる自然描写。
嵐に合う事によってピーチーの保護。
(ここからはずっとピッチー関連のエピソード)
ペーターとの喧嘩、虫捕りと続き、タイトルの「もうひとりの家族」が
指し示す意味をピッチーに集めたところで、真打登場。
終わりのナレーションを子供たちにしっかり叩き込んで、
めでたし、めでたし。



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