それ豆腐はわが形四角四面にして、威厳をたゞしく生まれ、和にして、人の交わりにきらはれず。
偶感(トラックバックテーマ) > 食べ物編 - 2013年07月23日 (火)
ほんとうの豆腐の旨味に突きあたるのは、人生のサトリに似て、
思いがけない時に、おや、こんなに旨いものだったのか…と、
驚きに似た気分になるようで、それ以来豆腐のとりことなり、
毎日食べるようになります。
辻留 辻嘉一
小学生の頃、毎日のように母に
近所の豆腐屋さんへお使いを頼まれた記憶が残っています。
父のこだわりの1つが、美味しい豆腐でした。
私にも脈々と受け継がれています。
私が住居を定めるに当たって、こだわったこと。
近くに図書館がある。過去に記事にしています。
万が一の災害に備えて、図書館の近くに住んでいます☆
近くに美味しいパン屋さんがある。
近くに美味しい豆腐屋さんがある。
ささやかな希望でしたが、全て叶えています(笑)
本来なら、ここから豆腐について語ってみたいところですが、
素晴らしい名文を存じています。
そちらを引用させて頂きます。
白玉翁の豆腐記
それ豆腐はわが形四角四面にして、威厳をたゞしく生まれ、
和にして、人の交わりにきらはれず。
その身は精進潔斎なれども、和光同塵の花鰹に交り、
諸社の神前にては田楽を奏し、神慮をすゞしめ奉り、
先春は桜どうふに、祇園林の花にいさませ、
二軒茶屋にかんばしき匂ひをこめ。
あけぼのゝ朧豆腐に歌人の心をいさめ、
雉子焼の妻恋に、珍客の舌鼓をほろほろとうたせ、
和歌連俳の席に月花の心をよせ、一興の味に豆腐のいたらぬはなし。
そのかみ六弥太といへる武士も岡部を名のり、風味に和らぎ、
寒夜には饂飩どうふ、瓢箪酒に一座をうごかし。
唐土にては曹子建まめがらを焚、
豆を煮たる間に四句の詩を作らせ、兄弟の不和を直し。
朝夕貴家高僧の列につらなり、経文読経の声を、布目ごとに聴聞し、
身を油になして、斎非時の馳走を催し。
南禅に入て禅味をして、葛だまりの衣を著し、
旅人を教化し、仏縁に引導せしむ。
あらかなしきかなや、世くだり時うつり、かゝる重宝の知識を環俗させて、
やつこどうふとは、さてさてむげなるうき世かな。
今回の引用はいずれも「新撰豆腐百珍」林春隆
私は食通ではありませんが、
食に関する文献を読み漁ることは大好きです。
PS. ブログをサボっていた間について、
近況報告させて頂きます。
6月以降、余暇を読書に当てるようになりました。
ブログは7月に入ってから、読むことが中心、
コメント回りをスローペースで楽しんでいました。
自身のブログ管理画面は、週に2~3回確認する程度でした。
自身のブログを外から眺め、
動きのないブログほど、魅力のないブログはないなぁと痛感。
にもかかわらず連日、多くの方が訪問してくださいます。
応援の意味も込められているのかなぁと嬉しく感じていました。
(メールでの叱咤激励もたくさん頂戴しました。)
再びブログ活動を活性化させたいと思っています。
どうかお見捨てずにならずに、よろしくお願いしまーす☆
手ぶらで戻って来るのは照れくさいものがありました。
今回だけ、なぞなぞ復活です。
☆今回の問題です☆
パンは、パンでも
長期間放置すると音楽を奏でるパンって何だ?
回答は拍手欄(拍手をクリック)の中にあります♪
どうもありがとうございました☆
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