「○○感を感じる」二重表現について
[はっきりと断言できる]
これって、重複表現になりますかね。
実は最近、小説を書いていて、この[重複表現]についてよくわからなくなってきてるんです。
以前読んだ宮部みゆきの小説の中に、[違和感を感じた]という文章があったんです。
これは明らかな重複表現ですよね。
とはいえ、
宮部みゆきほどの作家が、こんな単純ミスを犯すだろうか?
重複表現とわかっている上で、あえて使ったのではないか?
ということは、
重複表現の中には、使っていいものと、そうじゃないものがあるのかも知れない。
それとも、
小説の中での、重複表現は、やはり避けるべきなのか?
考えれば考えるほど、この辺の答えがわからなくなってきています。
私の感性を基準にすると、
[はっきりと断言できる]は○
[違和感を感じた]は×
となるわけです。
それを考えると、
やはり重複表現を避けた方が無難なのでは?
という、ちょっと保守的な考えに落ち着いてしまうんですよ。
結局、自分の文章に、まだまだ自信を持てていないということなんでしょうね。
不倫のライセンス 管理者:片瀬みことさん
22 男女の友情より引用
片瀬みことさんの創作秘話、
とっても興味深い問いかけだと思いました。
下記はWiki 「重言」からの引用です。
二重表現の例
文法上好ましくないもの
(単純な重複)
馬から落馬
馬に乗馬
頭痛が痛い
お金を入金する/出金する
返事を返す
尽力を尽くす
水で冠水
後で後悔する(「後で」は時制の意味で使われているが誤用)
射程距離(射程の「程」は距離の意味)
呪いの呪文
日本に来日する/アメリカに訪米する/・・・
EBM(Evidence Based Medicine)に基づく
(和製英語との重複)
思いがけないハプニング
甘いスイーツ
昼食のランチ
慣例上許容されているもの
(強調の意味を持つ重複)
一番最初/一番最後
最後の切り札
(本来は誤用だが、すでに使用が定着しているもの)
元旦の朝
過半数を超える
被害を受ける/被害を被る
○○感を感じる
「はっきりと断言できる」「違和感を感じた」
慣例上許容されているものに分類されるようです。
少し例を出して考えてみます。
「劣等感を感じた」
日常会話で私は普通に使っています。
また、よく耳にもします。
文字として書き記す場合、
見た目、語呂の良し悪しは考慮するかもしれません。
「引け目を感じた」「劣等感を持った」と直すかもしれません。
歌を歌う。この表現で悩んだことがありました(笑)
どう置き換えたらいいのでしょうね…
言葉には常に敏感でいたいと思います☆
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